Quinary - 第五紀

東チベット


2013年7月から8月にかけて四川省・甘粛省・青海省・チベット自治区のチベット文化圏を旅しました
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東チベット

自分自身「チベット=チベット自治区」だと思っていたが、 実は自治区周辺の青海・甘粛・四川・雲南各省の広い範囲にわたってチベット族が暮らしており、逆にそれら周辺部のチベット文化圏の方が昔ながらの風俗・習慣・街並みを保っていることも多い

今回は四川省から甘粛省をかすめて青海省へ至るアムドと呼ばれるチベット文化圏を旅し、その後チベット自治区に入った
なお、チベット仏教のお寺は一部を除き内部の撮影が禁止されているので写真の多くは建物の外観のみです
そしてその写真もカメラの故障で画面右側のピントがボケる現象が発生し、西寧で買い替えるまでの写真は残念なものになってしまった

ゾルゲ高原 ☆☆☆☆

四川省北東部から甘粛省・青海省にかけての標高4,000mの高地に広がる大草原
青蔵高原(チベット高原)の東北部にあたり平らなものとしては中国最大の草原だと言う
九州阿蘇の草千里が何十kmも続くような見渡す限りの草原のところどころに放牧の羊やヤクと共にパオが点在し絶景を堪能できる

ジャ・ガ・ナ ☆☆

郎木寺の宿で隣室の中国人家族が「明日タクシーをチャーターして観光に行くのでシェアしないか」と誘われて行ったのがここジャ・ガ・ナとゾルゲ高原の花湖
紅星の町から東に向かって約2時間の山あいの小さな村だが山並みが迫る景色が印象的
迭部の近くだと思われるが公共の交通機関ははなくタクシーかツアーを探さざるを得ない


郎木寺(ラン・ムー・スー)

東チベットを代表する2つのチベット仏教のお寺がある町

色止寺(タクツァン・ラモ・セルティ・ゴンパ) ☆☆☆

登り口すぐに塔があり大経堂、弥勒佛殿、金瓦殿、読部学院と多くの建物が見学できる
さらに奥には鳥葬が行われる場所があるが行かず
省によっては鳥葬は見学が禁止されているところもあるが甘粛省では可能

格璽底寺(タクツァン・ラモ・キルティ・ゴンパ) ☆☆

寺域がはっきりとせずお寺らしき建物と民家が混在している、お寺らしき建物も中には入れるところは少なかった

ダー・シャオ・グー ☆☆

格璽底寺近くで地元の人、数人に「ダー・シャオ・グー(聞き間違いの可能性あり)に行ったか?」と聞かれる
格璽底寺から左奥、小川のそばにタルチョが飾られた半洞窟があり、どうやらここのことらしい
神秘的な感じのする修行の地のイメージ


合作

街の北側に米拉日巴仏閣のある大きな町

米拉日巴仏閣(ミラレパ・タワー) ☆☆☆☆

カギュ派の宗祖ミラレパを記念して建てられた9層建ての建物
上の階まで登ることができこれほど高くまで登れるお寺も珍しく見所も多い
文化大革命で破壊され1990年代にかけて再建されたものだと言う


夏河

拉卜楞寺(ラブラン寺) ☆☆☆☆

午前と午後に一度ずつ英語の無料ガイドがついてくれるというのでそれを待って入場
ガイドの説明はわからないところもあるが何も知らずにただ見て回るのとは天と地の違い
医学院、寿安殿、博物館、弥勒仏殿、大経堂とまわりそれぞれ興味深い(日によって一部順路が違う)
ダライ・ラマやパンチェン・ラマの写真が飾られていたが、後にチベット自治区に行って分かったことだが自治区では一切禁止
四川や青海といったチベット自治区以外のお寺の方が締め付けが緩い模様

貢唐宝塔 ☆☆

ラブラン寺の南西にありネパールからの阿弥陀仏が安置されている塔、上まで登れる


同仁

隆務寺 ☆☆☆☆

同仁の街の南西端にあり入場料は高いがお堂ではいちいち門を開けて中を見せてくれる
各お堂はそれぞれ少しずつ離れていて一応標識はあるものの迷路のよう
あるお堂で英語の話せるお坊さんが「チベット族は中国人じゃない、でも今は中国人だ、あなたも知っているように」と語った言葉が印象的だった

呉屯村上寺 ☆☆

同仁の街の北東側のはずれにあるがチケットオフィスも開いておらず塔を周りから見るくらいだった

呉屯村下寺 ☆☆☆

上寺からさらに500mほど北東にあり、並んで立つ様式の異なる2つの大きな塔が美しい
周辺にお寺が幾つかあり規模は大きいが入れる建物は少なかった

郭麻日寺 ☆☆☆

呉屯村から川を隔てた北側の高台にある
入場料を払うと塔に登ることができ、そもそも高台にあるので見晴らしが良い


西寧

甘粛省の省都、青蔵鉄道(チベット鉄道)の始発駅でもある大都市

青海湖 ☆☆☆

西寧の西約110km、海抜3,200mのところにある中国最大の湖
名前の通り美しい青色の湖で夏には湖岸に咲く菜の花とのコントラストが美しい

日月亭 ☆☆

西寧から青海湖に向かう途中、標高3,520mの日月山頂に2つのお堂が立っている
チベットのソンツェン・ガンポに嫁ぐことになった文成公主が峠を越える際、未練を断ち切るために父から与えられた故郷を映し出すという鏡を打ち割った場所と言われる
草原の峠道となっており景色が良い